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    ビーヴァーの尻尾

    • 2015.01.12 Monday
    • 02:57

    それは遠い昔むかしのことですが、とある湖でビーヴァーとジャコウネズミが楽しく遊んでいました。水は澄んでいて冷たさも心地よく、泳いだり、潜ったり、飛び込んだりと楽しい時間が過ぎていきました。

    ビーヴァーはちょっと動作を止めて聞き耳を立てました。

    『ジャコウネズミのしっぽは水を叩いた時、なんて素敵な音をだすんだろう。』とビーヴァーは思いました。

    『ボクにもあんなしっぽがあったらいいのになァ。ボクのしっぽは全然音なんかたてないんだから。』

    そこでビーヴァーはジャコウネズミに近寄って言いました。

    『ねぇ、ジャコウネズミクン。君のしっぽは水を叩くと素敵な音を出すねぇ。ボクにもそんなしっぽがあったらいいなァと思うんだ。ちょっとの間だけ取りかえっこしない?』

    ジャコウネズミはことさら深い考えも無く『ちょっとの間だけだょ。』と快く取り替えっこを承知しました。

    ビーヴァーはその新しい尻尾に興奮しました。あっちへ、廻り、こっちへ潜り、ひっくり返り。。。とあらゆるしぐさをしてみました。とても幸せでした。水の中に飛び込み、その新しい尻尾が水の表面を叩く音に満足して微笑しました。それはそれは素晴らしい響きでした。

    ジャコウネズミは水辺に立ってビーヴァーが水をはじき幸せいっぱいで遊び廻るのを見ていました。見ているうちにだんだん取り替えっこを後悔しはじめました。だって、ビーヴァーがあまりにも楽しそうに遊ぶものですから。

    それで、もう返して欲しいと思い、次にビーヴァーが水の上に顔を出した時すぐに言いました。

    『ねぇ、ボクのしっぽもう返してよ。』

    もうただのいっときもその尻尾無しではいられないような気がしました。でも、ビーヴァーは返そうなんて気はさらさら無くて、急いで藪の中に隠れました。ジャコウネズミはその時やっとビーヴァーに騙されたと気づきました。ビーヴァーには尻尾を返す気なんて全く無いのだと判ってとても悲しくなりました。

    ジャコウネズミは泣きながらビーヴァーの後を追いました。

    『返してよ、返してよ。ボクの尻尾を返してよ。ボクだってその尻尾欲しいんだから。』

    何度も頼みましたが、無駄でした。ビーヴァーはジャコウネズミの尻尾を決して返そうとはしませんでした。そして今でもその平たい尻尾を持ち歩いているのです。(インデアンの民話)


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